ピロリ菌ときくと、かわいい印象ですが、かなりの悪玉菌です。
昔はこれがあると、口内炎になりやすいなどと言われていました。
今では胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃炎や胃がんを引き起こす原因となるのではないか、と言われています。
ピロリ菌の保有者の多くは50歳代以上の中高年です。
その理由は、水道設備の整っていなかった時代に井戸水などから感染したことが分かっています。
胃もたれや、胃の不快を感じているなら、胃の粘膜にピロリ菌が存在しているかどうかを調べてみるといいでしょう。
ピロリ菌の除去により、胃がんなどの発症率が下がることが報告されています。
病院などでピロリ菌の検査や除菌のための薬を出してもらうことが出来ますが、通院するほどのことでもないとお考えなら、食べ物でピロリ菌の数を減らすことも出来るようです。
今注目されているのが乳酸菌による方法です。
乳酸菌には多くの種類がありますが、なかでもラクトバチルス類が効果的でLG21と、ロイテリ菌などが良いようです。
LG21を使ったヨーグルトは、カップタイプとドリンクタイプがあります。
抗生物質を使った除菌療法と共に、併用すると効果が上がることが報告されています。
ロイテリ菌は、母乳由来の乳酸菌で、腸内の善玉菌を増やす効果と共に、アトピー性皮膚炎の改善、カンジタ菌に対する予防効果があります。
他に植物由来の乳酸菌と、母乳などに含まれるラクトフェリン、フコダインが多いモズク・ワカメ・昆布、スルフォラファンが含まれるブロッコリー、カテキンが含まれる緑茶、カカオが含まれるココアなどが、除菌効果があると言われています。
植物性乳酸菌は植物の葉や果物の表面にあり、竹を使ったパウダーで乳酸菌ヨーグルトを作ったり、果物を皮ごと食べたりすることで利用が進んでいます。
美味しい乳酸菌でピロリ菌対策をしましょう。