医薬品で完治が難しく副作用も心配される疾患でも、乳酸菌の摂取により体質を改善し、症状を緩和もしくは完治させることができる場合もあります。
たとえばアレルギー疾患の場合、病院で処方される薬は対処療法としかなりませんが、乳酸菌を継続的に摂取することでアレルゲンとなっていた物質が体内に入ってきても免疫機能を正常に働かせて、乳酸菌のおかげでアレルギー症状が出にくくなったというケースは珍しいことではありません。
しかし、乳酸菌に頼りすぎることは危険です。
どんなに良いものでも摂取しすぎると体に悪影響を及ぼしかねません。
デメリットとなることについても知っておくことが大切です。
腸内には善玉菌と悪玉菌がいてそのバランスが1:2が理想的だと言われています。
悪玉菌が増えすぎると深刻な健康被害をもたらすのは事実ですが、悪玉菌の存在も健康を保つには欠かせないものです。
ですから、乳酸菌が腸内で増えすぎて腸内バランスが逆の方向に崩れてしまっても下痢や便秘などの症状が出てしまいます。
乳酸菌を摂取する場合、多くの方はヨーグルトを食べることが多いかもしれません。
ヨーグルト自体は体に良い食べものですが、摂りすぎると脂質や糖分が多く含まれているため、肥満や高コレステロール、虫歯の原因となってしまいます。
また、冷たいヨーグルトは消化する為に胃腸に負担をかけてしまい、胃もたれや吐き気をもよおす場合もあります。
常温で食べるほうが体への負担は少ないでしょう。
更に稀にですがヨーグルトに含まれるガラクトースと呼ばれる成分を分解する酵素が体内に分泌されないという体質の方がいらっしゃいます。
そのような体質の方が、もしヨーグルトを大量に摂取し続けた場合、ガラクトースが目の水晶体に蓄積されてしまい白内障を発症する危険性があると言われています。
どんなに幅広い効果が期待できる栄養素もそればかりを摂取しては逆効果になってしまいますから、色々な食品を程ほどにバランス良く摂取することが健康の鍵と言えるでしょう。