乳酸菌と皮下脂肪対策

日本人の食生活が欧米化し、脂質の多い脂っこい食事が好まれるようになったことに加えて、ストレスや生活習慣の乱れから肥満に悩む方が増えてきています。
肥満は生活習慣病の原因ともなる為、深刻な問題です。
腸内環境を整えて、便秘解消に効果があると言われている乳酸菌は、風邪を引きにくくしたり、腸内でがん細胞が生成されるのを防止したり、コレステロール値や血圧を下げる働きもあります。
それらに加え、皮下脂肪を燃焼させて、ダイエット効果もあることが最近の研究で発見されました。
ある研究グループは、肥満傾向にある８７人の成人男女を２グループに分けて、一つのグループにはガセリ菌ＳＰ株という乳酸菌が入ったヨーグルトを、もう一つのグループにはガセリ菌ＳＰ株の入っていないヨーグルトを一日２００ｇを二回に分けて１２週間摂取してもらうという調査を行いました。

その結果、ガセリ菌ＳＰ株の入ったヨーグルトを摂取していたグループの男女の皮下脂肪面積が摂取前と比較して３．３％減少、内臓脂肪面積も４．６％減少したことが分かりました。
ガセリ菌ＳＰ株とは珍しい乳酸菌ではなく、近くのスーパーでも配合されたヨーグルトが売られています。
また、ダイエット効果を期待する場合はヨーグルトを継続的に摂取するのは脂肪分などのカロリーが気になるところですから、サプリメントなどで補うという方法もあります。

いずれの方法で摂取するにしても、摂取して一日二日で効果が現れるものではありません。
継続して摂取し続けることで徐々に効果が現れてくるものですから、すぐに効果が現れなかったとしてもあきらめずに続けるようにしましょう。
また乳酸菌摂取により、皮下脂肪が燃焼されたとしても、根本的な生活習慣が変わらなければ、脂肪は増え続けてしまいます。
日常生活に適度な運動を加えたり、脂質の多い脂っこい食事を控えたり、ストレスを溜めないためにリラックスする時間を取り分けたりすることも忘れずに行いましょう。