腸内環境は加齢だけでなく、ストレスや運動不足、食習慣、睡眠不足などによっても善玉菌が減り、悪玉菌が優勢となりやすくなります。
悪玉菌のエサとなる脂質やたんぱく質の多い食事は極力避けるようにしましょう。
悪玉菌が腸内で優勢になると腸のぜん動運動、つまり便を排出させる動きが鈍くなり便秘になります。
排出されずに腸内に溜まった便は悪玉菌により有毒ガスを発生するようになります。
この有毒ガスがおなかの張りの原因となります。
おなかが張ると重だるく、時に痛みを伴う場合もあります。
有毒ガスがおならとして外に出ようとしますが、職場であったり、電車の中であったりすると我慢しなければいけないこともあるでしょう。
そうすると有毒ガスはさらに溜まり、おなかの張りは悪化してしまいます。
放っておくと過敏性腸症候群という病気にもなりかねませんから、早めに改善策をこうじる事が大切です。
有毒ガスを発生させない為にも腸内環境を整えて、毎日お通じが出るようにします。
そこで活躍するのが乳酸菌です。
乳酸菌は腸内の細菌バランスを整えて、お通じが出やすい体質作りをしてくれます。
乳酸菌摂取として親しまれているのがヨーグルトですが、脂質や糖質の多いものはカロリーも高く体重増加の原因ともなります。
脂質や糖質の入っていないもの、甘味が欲しい場合は乳酸菌のエサとなるオリゴ糖入りのものを選ぶようにしましょう。
他にも植物性の乳酸菌というものもあります。
キムチや漬物、味噌やしょうゆなどの発酵食品に多く含まれていて、動物性のものに比べて生命力も高く、生きて腸まで到達できる菌です。
カロリーが低く女性には嬉しい食品ですが、塩分の取りすぎには注意が必要です。
乳酸菌を摂取する際は、オリゴ糖や食物繊維と一緒に摂ると増殖を助けることができ、おなかの張りを改善しやすくなります。
数週間試してみても効果が現れない場合は、他にも原因あるかもしれません。
大腸がんや腸閉塞、婦人科系の病気が潜んでいる場合もありますから、一度医師に相談されることをおすすめ致します。